前立腺全摘出手術後の1年間を振り返って
こんにちは。
なすB-のガンバル日記にお越しいただきありがとうございます。
時間が経つのは早いもので、前立腺全摘出手術をして1年が経過します。

この記事でお伝えすること
1年を振り返ると・・
前立腺全摘出手術に向けて入院したのが6月9日。
手術したのが翌日の6月10日でした。
入院中、退院後の経過観察の状況や外来診察の様子を投稿してきました。
先日の4回目の外来診察で現時点では順調に推移している様で安堵しています。
手術前と手術後の心模様
在職中の頃の定期健康診断でPSA値が年々上昇していた事で前立腺がんの事を意識する様になりましたね。
再就職後の定期健康診断の頃はPSA値の上がり方が加速しだした感がありました。
完全退職後の定期健康診断でもPSA値の上昇は治まらず、担当医師から精密検査を受診する様強く指示されました。
いよいよと腹を括り・・
最寄りの医療センターで精密検査を受け前立腺がんの確定診断をいただきました。
最終的な「決めて」は生体検査でした。
前立腺に直接針を刺して細胞を採取しての病理検査で白黒ハッキリしました。
前立腺がんが確定すると、他の臓器への転移が無いか「骨シンチグラフィー」で検査しました。
精密検査で判明した事は・・・・
- 前立腺がんが確定
- 左側の前立腺に病巣を確認
- がんの進行度はT2a
- グリソンスコア:左側(L4~L6):8
- 転移は確認されない
この時点での検査医の独り言として「この程度なら放射線治療かな?」呟いていました。
なすB-自身の治療方針は・・・
確定診断を受けて色々と自分なりに調べました。
がんの進行状態に応じて単独の治療方法であったり、複合的に組み合わせた治療方法であったりします。
例えば、放射線治療+化学療法の併用など。
なすB-の思いは、がんの進行状況により選択できる治療方法の限界はありますが、
「不安を残す治療はしたくない」でした。
その考えの元、外科治療「前立腺全摘出手術」を最優先の治療方法としました。
外科治療を選択するうえでの「こだわり事」は・・・
- 手術に向けて
- 前立腺を全摘出するという事はいずれにしても「開腹手術」になります。
- 開腹する傷口は出来るだけ小さいものにしたい。
- なぜなら「お腹のキズは麻酔が切れた後の痛みはハンパない😱」という過去の記憶がありました。
- 手術する箇所が「身体の奥深くで前立腺を切除」することになるので「医師の手探り=勘」での手術は受け入れられませんでした。
- この時に「ロボット支援下(ダヴィンチ)」での手術が身近になっていることを認識しました。
- ロボット支援下での手術は「人間の手が入らないところでも的確に施術出来る」事を知りました。
- 加えて「カメラ」を手術する箇所に挿入することで「現物を見ながら」ロボットアームを駆使して施術できます。
- しかし道具がいくら良くても「それを操作する医師の腕次第」で結果は大きく変わると思いました。
- ここから病院探しです。
- ロボット支援下で手術できる施設があり、
- 前立腺全摘出手術の症例が豊富で、
- 信頼できる医師が従事してる、
- 自宅から通える病院。
- この条件で「ダヴィンチ」が設置されていて、
前立腺全摘出手術の症例が豊富で、
信頼出来る医師のいる、
自宅から通院可能な病院を見つけ、
転院を決意し「紹介状の作成」を依頼しました。
- 副作用
- 尿漏れ・尿失禁
- 尿漏れ・尿失禁は前立腺全摘出手術後は不可避の症状でした。
- 尿漏れパッドが必要となる期間の目安などの情報が不足していました。
- 現実は、入院中の導尿カテーテル抜去と同時に尿漏れパッドを使用開始しました。
- 時間の経過と共に、給水量の少ない(薄いパッド)に変更し、手術後1か月半で
尿漏れパッドの使用を停止しました。
- 血尿
- 前立腺を切除して膀胱と尿道を直結していますので、
手術した部分からの出血や、
縫合部分のカサブタが排尿時に剥がれて、
血尿になりましたが時間経過と共に解消しました。
- 前立腺を切除して膀胱と尿道を直結していますので、
- 排尿時の痛み
- 最近でも稀に発生しますが、オシッコが溜まっている状態で
直腸が膨満している時(オナラや便が溜まっている様な状態)で起きます。 - 4回目の外来診察で主治医に質問して「まぁまぁ」納得・安心したところです。
- 最近でも稀に発生しますが、オシッコが溜まっている状態で
- 男性機能の喪失の可能性
- 男性機能の低下や障害は前立腺全摘出手術を行う事に前立腺にピタッと付いている
性神経が損傷したり、切除されることで起きます。 - がんの病巣の位置、大きさなど個々人の状況で機能障害の程度は異なります。
なすB-は左側の前立腺にがんの病巣がありましたので「右側の性神経を温存」しました。 - 片側の性神経を温存した場合、機能回復の期待値は手術前の最大50%程度。
回復までの期間は不明。 手術して経過観察で様子を見る事になります。 - 但し、温存したからと言って「完全復帰するものではない」との念押しされました。
- ロボット支援下での外科治療に拘った理由は「この件」も関係しています。
膀胱の下の奥深いところで、緻密なオペを確実に施術する事を可能にするからです。
- 男性機能の低下や障害は前立腺全摘出手術を行う事に前立腺にピタッと付いている
- 尿漏れ・尿失禁
まとめ:手術後1年が経過して思う事
なすB-の前立腺全摘出手術を受けるまでを振り返って見ました。
治療方法の選択は個々人の生活環境に応じて千差万別と思いますが、
なすB-はロボット支援下での外科治療を選択してヨカッタと思っています。
根本原因を物理的に除去することで体内から前立腺がんの元凶を取り除けた安心感があります。
2番目に心配した事は、がん細胞が体液などを介して他の臓器に転移して起きる再発(再燃)でした。
手術後に摘出した前立腺の病理検査で「浸潤が無い」ことが確認され「その可能性は低かった」のですが、
4回目の外来診察でのPSA値は、期待通り「0.01以下」で現時点では再発(再燃)の兆候はありませんでした。
尿漏れ・尿失禁も抑えられており、概ね順調に回復していると思います。
今後6か月周期での外来診察で、経過観察を継続していきます。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
【参考情報】
■過去1年間の排尿データ
最新の排尿回数/日:10.54回/日
最新の排尿周期:2.34時間
排尿データの変動は「水分の摂取量」と強い相関関係があると思います。
ジワ~~っと平常化に向かっているのかと思いたいです。😅
ただ就寝中の排尿回数は1~2回で安定していますね。😘


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