前立腺がんの放射線治療法について学習しました
こんにちは。 なすB-のガンバル日記にお立ち寄りいただきありがとうございます。
前回に続き、なすB-の前立腺がん治療法について検討した内容を投稿します。
この記事でお伝えすること
はじめに
前回の投稿では外科治療法についてまとめました。
今回は放射線治療法について整理します。
放射線治療法の種類
出典:国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
外部照射治療:体外から放射線を当てて治療
- 電磁波放射線
- X線
- γ(ガンマ)線
- 粒子放射線(荷電粒子)
- α(アルファ)線
- β(ベータ)線
- 電子線
- 陽子線(先進医療)
- 重粒子線(先進医療)
- 粒子放射線(非荷電粒子)
- 中性子線(先進医療)
- 外科治療(手術)が出来ない方、手術したくない方、外科治療と併用して手術前後に採用されるなど多く利用されています。
内部照射治療:体内でがんに直接放射線を当てる
- 密封小線源治療
- 組織内照射:放射性元素を容器に密封してがん自体または近くに埋め込みます。
- 腔内照射:予め細い管を配置して、その管を通してがんの近くまで放射線源を送り込みます。
- 非密封放射性同位元素による治療
- 内用療法:放射性元素を経口薬(飲み薬)や静脈注射で体内へ取り込みます。
主な副作用
外部照射治療
- 急性期(3か月以内)に発生:頻尿、排尿・排便時の痛みがでる。
- 急性期以降に発生:排便時の出血や血尿となる場合がある。
内部照射治療
- 治療後3か月くらいの間:排尿困難や頻尿となる。
- 3か月以降1年間程度:徐々に排尿困難は低減される。
- 性機能の維持率は外部照射治療より高い。
なすB-の評価
メリット
- 外科治療法(手術)との比較
- 身体への負担が軽い。
- 尿失禁等の合併症が軽い。
- 性機能の回復率が比較的高い。
- 外部照射治療法
- 入院の必要がない。
- 内部照射治療法
- 他の臓器への放射線照射量を抑えられる。
デメリット
- 外部照射治療法
- 放射線が隣接する臓器にも照射され損傷するリスクがあります。
- 治療終了後の数か月~数年後に晩期障害(副作用)となるリスクがあります。
- 外部照射治療法は連続して放射線の照射する必要があります。(5日/週 x 1.5か月程度)
- 内部照射治療法
- 小線源を挿入する治療のため入院が必要となります。(3~4日間)
費用
ご参考情報:治療費の情報はあまり見つかりませんでしたので、ご参考程度としてご覧ください。
外部照射治療法
- 照射回数:39回
- 自己負担費用:42~49万円(自己負担率:30%)
- 放射線の種類により医療施設が限定される場合があります。
- 先進医療に該当する部分の治療費は全額自己負担となります。
- 先進医療の場合、公的保険が適用されない治療が含まれ医療費が大変高額になります。
内部照射治療法
- 自己負担金:約30万円(入院費を含む、自己負担率:30%)
- 使用する線源の数量で費用は変動する(約6千円/個)
さいごに
放射線治療法は、外科治療(手術)の前処理・後処理などで併用される場合もあるようです。
放射線治療法は前立腺がんのリスクに度合い、使用する放射線の種類等に応じて選択肢が多くあります。
治療法を選定する際、ご自身が何に重きを置いて治療をうけるか?を明確にして医師と相談されると良いと思いました。
- 入院期間の長さ(お勤めの方など)
- 手術後の残りの人生の長さ(根治の期待度)
- 放射線照射のための通院の頻度と通院期間の長さ
- 摘出手術以外の治療では、がん病巣が継続して体内に残っていること
- 放射線治療では前立腺に隣接する臓器にも放射線が当たり、損傷がゼロではないこと
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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