前立腺がん判定はどのようにするのか?
こんにちは。 なすB-のガンバル日記にお越しいただきありがとうございます。
今回は前立腺がんの疑いがある場合、がん判定の指標となる項目について整理しました。
はじめに
がんの判定は非常にセンシティブな話題ですので、医療現場では複数の視点から評価し最終判定がなされます。
今後の治療方針を決定する上で大変重要且つ、密接に関連する事柄の病期(ステージ)やリスク分類について整理します。
前立腺がんの病期(ステージ)の分類
- リスク分類にはTNMの3つの評価項目と基準があります。
- T(Tumor):がんが前立腺の中にとどまっているか、周辺の組織・臓器にまで及んでいるか? (0~4の5段階)
- N(Nodes):前立腺からのリンパ液が流れている近くのリンパ節(所属リンパ節)へ転移しているか? (0~1の2段階であり/なし)
- M(Metastasis):離れた臓器への転移(遠隔転移)があるか? (0~1の2段階であり/なし)
- 病期をステージはA~DまたはⅠ~Ⅳの四段階で呼ばれます。
- ステージⅠ(A):触診でも超音波検査でも分からないくらい小さいもの
- ステージⅡ(B):前立腺の中に留まっているもの(生体針検査をしてわかります)
- ステージⅢ(C):前立腺皮膜を越えて進展しているが転移はない
- ステージⅣ(D):すでに転移があるもの
悪性度の分類
- 悪性度はグリソン・スコアと呼ばれる数値で表現されます。
- 生体針検査で採取した前立腺細胞を顕微鏡で正常細胞との比較で評価します。
- 評価は悪性度を正常細胞に近いものから順に1~5の5段階で評価します。
- 1つの検体の中で面積を多く占める評価の数値をたして悪性度を表します。
- 悪性度は2~10で表され10が最も悪性を示します。
リスク分類の整理とまとめ
公益財団法人 日本医療機能評価機構の情報を参照し、病期(ステージ)に応じたリスク分類を整理しました。
TNM、グリソン・スコア、PSAのそれぞれの値を総合してリスク度合いを判定します。
まとめ
今回は前立腺がんの疑いがある場合に最終的にがんか?否か?を判断する指標を数値の整理をしました。
主治医からの説明を受けても、専門用語が多く使用され一般人には理解しきれない部分に多々出くわします。
質問して聞き直しても同じ内容・用語での説明で、素人にも分かるように噛み砕いて説明していただけることが少なく感じます。(主治医の当たりはずれ?)
そんな時に当サイトが情報の入り口となり、必要に応じてより深い情報を調べるきっかけ作りになれれば嬉しく思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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