前立腺がんと生活習慣の関連性について
こんにちは。 なすB-のガンバル日記にお越しいただきありがとうございます。
今回は前立腺がんと日々の生活との関連性について調べてみました。
はじめに
現在、なすB-は前立腺がんの病期(ステージ):T2aと診断されております。
今後の治療方法につきましては、これまでの病院から新たな病院に変更(転院)して継続治療(再スタートとは考えていません)を考えています。
今更という感じは拭えないのですが、原点に立ち返り日々の生活習慣・食事などが前立腺がん発症にどのように影響するのか?その因果関係に興味が湧きましたので調べてみました。
この記事が、前立腺がんの治療中の方や病後の療養中の皆さん、ならびに現在ご健康の方で前立腺がんにごきょうみがある方のご参考になれば嬉しく思います。
予防できるがんとは
がん発生の原因は様々ですが、予防できるがんもあることをご存じでしょうか?
発生原因が生活習慣や感染の場合、そのがんは予防できる可能性があります。
予防できるがんの比率・・・・
- 日本人男性のがん:53.3%
- 喫煙(生活習慣):29.7%
- 感染:22.8%
- 日本女性のがん:27.8%
- 喫煙(生活習慣):5.0%
- 感染:17.5%
がんに罹患する原因となる生活習慣と栄養素
赤字の生活習慣・食事・栄養は、前立腺がんに直接あるいは間接的に影響するものです。
- 喫煙 (肺がん)
- 飲酒 (肝臓がん、大腸がん、食道がん・・・など。 喫煙との併用で更にリスクが高まる)
- 食物・栄養
- 身体活動 (運動はがん罹患のリスク低減に貢献します。)
- 体格 (肥満、高身長)
- 感染 (肝臓がん、胃がん、リンパ腫など)
- 化学物質 (肺がん、皮膚がん、咽頭がんなど)
- 生殖要因とホルモン (性ステロイドホルモン:エストロゲン、プロゲステロン、アンドロゲンなど)
出典:国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
前立腺がんと生活習慣との関係
前立腺がんと食事との関連は未だ解明されていない事が多くあり、病院、大学、研究機関等で研究を重ねている状況です。
研究機関の研究成果や報告等を読まさせていただき、情報を整理したいと思います。
前立腺がんの情報を調べていて生活習慣との関連でよく見かける特性が・・・
- 人種間での差異
(黒人、白人、アジア人の順) - 肥満度とがん罹患の相関
- 50歳以降の男性に多く見られる
- 食事・食材でお肉(動物脂肪)系が多い
- 家族(近親者)で前立腺がんの発症歴がある
- 日本での羅漢率は近年25年ほどで大きく伸びている
(男性がん罹患順位:肺がんに次ぐ第二位)
今回、参照にさせていただいた国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループの研究報告で興味深い内容の情報がありました。
- 対象地域:10保健所管轄地域
- 岩手県二戸
- 秋田県横手
- 長野県佐久
- 沖縄県中部
- 新潟県長岡
- 茨城県水戸
- 高知県中央東
- 長崎県上五島
- 沖縄県宮古
- 大阪府吹田
- 調査対象:平成7年(1995年)と平成10年(1998年)にアンケート調査に回答された45〜74歳の日本人男性
- 対象人数:43,469人
- 追跡調査期間:平成24年(2012年)まで
摂取する食物と前立腺がんとの関連をうかがえる内容です。
その調査結果では食事パターンによる前立腺がんの発症状況に差異があることが報告されています。
- 想定された3つの食事パターン
- 健康型:野菜、果物、芋類、海藻、キノコ類、油の多い魚など
- 欧米型:肉類、加工肉、パン、果汁ジュース、コーヒー、マヨネーズ、魚介類など
- 伝統型:ごはん、みそ汁、漬物、鮭、塩魚、ひもの、貝類、いか、たこ、えび、日本酒など
研究報告内容:
- 欧米型パターンの場合が最も罹患リスクが高い傾向にある
より欧米的食事パターンの場合、更に罹患リスクが高まる傾向がある - 健康型パターンと伝統型パターンの罹患リスクは低く、またその差異は殆どない
より健康志向の食事を摂取している場合での罹患リスクは更に低いと報告されている
(自覚症状からの前立腺がんが確認されたケース)
詳細な報告内容をご覧になりたい方は、以下に掲載の研究報告をご一読いただくとご理解が深まると思います。
多目的コホート研究(JPHC Study) 「食事パターンと前立腺がん罹患との関連」
出典:国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ
Dietary patterns and prostate cancer risk in Japanese:
出典:US National Library of Medicine National Institutes of Health
the Japan Public Health Center-based Prospective Study (JPHC Study).
がんの予防
前立腺がんの発症を阻止するための極め付けの影響力をもつ生活習慣を特定するには至りませんでした。
一方、がんに限らず健康全般に共通することですが・・・
- 喫煙はやめ
- 塩分を抑えめにし
- 繊維質食材を多く摂り
- 高脂肪食材はなるべく抑えて
- 食べる量はもう少し食べたい腹八分で
- お酒は飲み過ぎとならないよう適量にして
- せめて週に1日は休肝日を設けて肝臓を休める
このような事を心掛けて生活することで、前立腺がんに限らず
種々の病気への罹患リスクを低減させることができると思いました。
以下に、今回勉強させていただき情報元をご紹介いたします。
出典:国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ
出典:(c) 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
おわりに
前立腺がんに特化して生活習慣、食事との関連性を確認したかったのですが、これに気を付ければ大丈夫!と言える極めつけを見つけ出すことは出来ませんでした。
研究グループの報告を読ませていただいて、日本古来から受け継がれている日本式の食事は、永い時間を掛けて日本人の体質に合った品揃えを組み立てて来たのかもしれないと感じました。
年々欧米化が進んでいる日本の生活環境に身体が追い付いていないのかな?なんて思いました。
なすB-の孫やそのまた孫の時代には、もっともっと医学が進歩すると共に日本人の体質自身も変わって行き、治療法が確立する病気があるのとは裏腹に新たな難問が出現して来るのかもしれません。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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