前立腺がんになって医療保険を振り返る
こんにちは。 なすB-のガンバル日記にお越しいただきありがとうございます。
なすB-も真剣にがん治療を考える事態になりました。
実際に大きな病気に対面していますので、ココで保険の有効性について振り返りたいと思います。
この記事でお伝えすること
きほんの「き」
ご存じの事と思いますが、最初に基本的な言葉の意味を整理します。
- 被保険者:保険が補償する対象の人です。
「この人」に万が一の事があった場合に保険金が支払われます。 - 保険金:保険内容に該当する事象が発生した時に保険会社が保険金受取人に支払う金額です。
- 保険料:保険金を受け取るために保険契約者が月額、年額、一括などで保険会社に支払う金額です。
- 約款(やっかん):多くの相手を対象に契約を締結する場合に予め画一的に定められた条項や契約内容をまとめたものです。
- 基本契約約款:その契約のために必須となる契約内容や条項を定めたものです。
特別オプションなどの契約内容は含まれず、基本内容だけの条項を定めています。 - 特別契約約款:基本契約約款に含まれない契約内容や条項を別途定めたものです。
例:保険料の支払いを基本は現金払いのところをクレジットカード払いに変更する 等
- 基本契約約款:その契約のために必須となる契約内容や条項を定めたものです。
保険の種類の整理
公的保険(日本に住所を持つ人は強制加入)
特長:
- 被保険者の費用負担の軽減
- 保険金の財源確保のために被保険者の負担割合(自己負担割合)が決められています。
社会保険(公的保険の総称)の5種類
- 公的医療保険
- 公的年金
- 介護保険
- 雇用保険
- 労働者災害保険
公的医療保険の代表例
- 健康保険
- 国民健康保険
- 共済保険
- 船員保険
保険料:所得に応じて決定されます。
民間保険(加入は任意)
特徴:
公的保険で不足する内容を補完します。
公的保険では対象外の内容を付加し強化します。
民間保険の代表例
- 生命保険
- 損害保険
- 障害疾病保険
保険料:保険金額と発生する危険度合いの応じて増減します。
持病のある人、 危険な仕事に携わる人などは保険料が高くなる傾向があります。
民間保険のかけ方を考える
保険の考え方で有名な言葉があります。
「一人は万人のために、万人は一人のために」
保険加入者同士で保険料を出し合い、相互に助け合う考え方です。
今回は現状を踏まえ病気になった場合で考えます。
日本の保険業法上での保険の分類は以下の3分野に整理されます。
- 第1分野:(保険業法上の「生命保険固有分野」): 終身保険、定期保険、養老保険など
- 第2分野:(保険業法上の「損害保険固有分野」): 火災保険、自動車保険など
- 第3分野:「第一分野」と「第二分野」のいずれにも属さないとされる傷害・疾病の分野:医療保険、介護保険、傷害保険など
例1:海外旅行に出かける時などにかける旅行保険
例2:がんのみを対象として保障する保険(特定疾病保険) 等
取り扱い会社の分類
- 第1分野:生命保険会社
- 第2分野:損害保険会社
- 第3分野:生命保険会社と損害保険会社の両方
がんを含む医療保険(これに絞って考えると)は、生命保険会社と損害保険会社の両社から保険商品として販売できます。
万が一に備える保険とは・・・
ここからはなすB-の独断と偏見をもって整理します。
保険を掛ける意義は・・・
- 人生のライフステージに応じた検討が必要と考えます。
- 独身⇒結婚⇒子供が誕生⇒持ち家を取得⇒子供の就学⇒定年退職⇒子供の就職⇒子供の結婚⇒終活の準備
ライフステージ毎に必要と考える保険は・・
- 生命保険(養老保険):資金が必要な期間に大黒柱が逝った時の遺族の生活保障
- 保険加入期間:結婚~子供の就職
- 損害保険:任意自動車保険、火災・地震保険、
- 保険加入期間:自家用車所有、自宅所有~所有期間が終了するまで
- 医療保険:生命保険の特約になっている商品もある。 単独でのがん保険や入院・手術時の補償内容を充実
- 保険加入期間:定年退職後の生活を展望し、なすB-が47歳の時に加入していましたが、
今になって本当に有効だったか疑問を持っています
- 保険加入期間:定年退職後の生活を展望し、なすB-が47歳の時に加入していましたが、
医療保険の必要性について
- 若造の時は公的保険、民間保険のことや高額医療費支給制度、医療費控除など全くの無知でした。
- 生命保険では保険レディーの巧みな勧誘に乗せられ、大変長きに渡り結構な保険料を払い続けていました。
- 年間60万円x40年間=2400万円の保険料を支払い、途中の保険金と満期返礼で合わせてリターンは400万円ソコソコのみ。
- 必要期間を通しての不測の事態に備えた「お守り」として位置づけで納得しています。
- 医療保険については全く無駄だったかな?と感じています。
- 年間45万円x18年間=810万円の保険料。
- 65歳まで払い込んで生涯保障となりますが、がん認定時の一時金は1回のみ・・・。
- 保障内容は入院ありきの内容。 入院が発生しないと保険金が出ない。(正しく理解していなかったですね~)
- 入院しての手術、入院日当、退院祝い等で保険金が支払われる内容・・・・。
- もちろん先進医療対応の特約は締結していません。
早く気が付くべきだった
全部の保険とは申しませんが、保険料の一部または全額貯金しておけば違った活用方法があったかな?と振り返っています。
- 高額医療に備えた当座の運用資金として手持ち現金とする
- 医療制度の仕組みを理解し、活用する知識と対応手順をあらかじめ準備
但し、貯金額が一定の金額になるまでは保険加入は必要
これらの準備で多くの部分をカバー出来るのではないか?と考えています。
自分自身に問いかけてみました。
- 先進医療を本当に利用しますか?
- 症例実績の少ない治療方法に多額の治療費を投じますか?
皆様それぞれのお考えをお持ちとは思いますが、現在のなすB-は懐疑的です。
おわりに
長々と書きましたが整理させていただくと・・・・
- ライフステージに合わせ適切な保険を考える。
(独り身、家族、子供、夫婦のみ、老人) - 日本の医療のしくみ、保険制度を理解し・活用する。
- 支払うつもりの保険料金の一部または残金を貯蓄することも考える
但し、このお金は万が一の事態が起きるまでは絶対に手を着けないお金とする。 - 年間10万円以上の医療費が発生したら、翌年の確定申告での医療費控除申請をチャンと行う。
- 子供、家族がいる場合は自分が死んだ場合に備え、かけるべき保険金額を考えて生命保険に加入する。
「多ければ多いほうが良い」という考え方は過剰な保険に加入してしまう可能性がありますので注意が必要です。
大変長くなりました。
後半の多くの部分は、なすB-の個人的な考えとしてご覧いただければと思います。
今日の最後までお読みいただきありがとうございました。
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